妊婦さんの食レッスン

30 最後の疑問。
あ「料理の時はさらっと流してしまいましたが、大体なぜ、こんな短時間に野菜が美味しく、柔らかくなるんですか。それがわかりません。そもそもそこがわからないと、この料理がどういうものなのかがわかりません。」
私「途中、身体を冷やす性質を持ったものと温める性質を持ったものの話しをしたよね。これらを「陰」「陽」って表すの。」
あ「(げっ)宗教ですか?もしかして?」
私「違う、違う。宗教とかじゃなくて、古代中国で生まれた考え方で、陰陽論(いんようろん)っていうの。」
あ「中国三千年の歴史ですね。」
私「ま、まぁそうね。で、これは総てのものは陰、陽のエネルギーで表すことができるという考え方。そして、この陰と陽がバランスが保たれている状態を調和しているって考えるの。」
あ「善、悪ーっ!みたいですね。」
私「そう、そう、善も悪もそれだけでは存在できないでしょ。光と陰みたいに。お互いがあるからそれぞれをより際だたせることができるのよね。」
あ「はい。わかります。」
私「そして陰陽論では、正反対のものが新しいものを産み出すと考えるの。わかりやすくいうと、男と女、この正反対のものが新しい命を産み出すよね。ちょうど、あなたと素敵なご主人との間で赤ちゃんができたように。」
あ「なるほどそう考えるんですね。」
私「料理も一緒。この陰陽のルールに従って調理をすれば、お互いを高め合い、単独で料理する場合よりもずっとパワーも美味しさも引き出されるのよ。」
あ「じゃ食べ物にも、陰、陽、ってあるんですか?」
私「勿論。」
あ「何が陰で、何が陽なんですか?」
私「慌てないで。さっきの善悪の話しで例えると、同じ善でも、とても善、もあれば、ちょっと善もあるよね。同じ位の善でも、さらにちょっとの善から見ると、善だけど、すごい善と比べると、悪に近いよね。そんな考え方をするの。」
あ「わかりにくいけど、それって、相対的ってことですよね。」
私「その通り。だから食べ物も絶対的な陰陽があるわけじゃなくて、今から調理する食材の陰陽の関係を見て調理すれば良いだけなのよ。」
2008-02-08 03:58
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